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2018年3月10日 (土)

東日本大震災を覚えて 生徒礼拝

昨日の高校放送礼拝では,7年前の東日本大震災を覚えて,先月に被災地フィールドスタディに参加した高校1年生のYさんがお話をしてくれました。

【聖書】新約聖書 ローマの信徒への手紙12:15「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」

みなさんは、七年前の東日本大震災が起きた日のことを覚えていますか?

私は学院小の3年生で、Cグランドで友達とボール遊びをしていました。Cグランドを囲む緑色のネットを張ってある太い柱がものすごく揺れていたことを今でもよく覚えています。

それから四年後の中1の春休みに、キリスト教青年会の奉仕活動で被災地へ行き、「日本キリスト教団被災者支援センター“エマオ”」という団体の活動に参加しました。エマオは、「スローワーク」といって、作業効率の良さではなく、被災された人たちと共にゆっくり作業を行うことで、被災者に寄り添う、ということを大切にしてきました。私たちは、津波被害の大きかった仙台市若林区荒浜で、農業を手伝わせていただいたり、仮設住宅や地元の子供たちが集まる場へ行き、朝にラジオ体操をしたり、一緒にお茶をしたり、折り紙をしたりして、沢山の人たちと関わらせてもらいました。

今回被災地に行き、一番印象的だったことは、石巻市の教会で聞いた、被災された方のお話です。その方が住んでいる地域は津波が来ないと言われていたそうです。ですから、最初は逃げようとしなかったそうです。その後、津波が来たぞと走っている人が多くいたのですが、何故か体が動かず、逃げられずにいました。すると、隣の家の息子さんが車を出してくれて、近くにある高い山へ逃げました。途中で車から降り、歩いて山を登りました。後ろを見るのがとても怖くて、チラッと横を見ると、すでにすぐ近くまで水が来ていました。そして、山で一晩過ごし、火をたいて少しでも温まろうとしました。翌日の朝に見た町は一変し、津波が来ないと言われていた所にまで津波が来てしまい、町はほとんど飲み込まれてしまいました。隣の家の息子さんが車に乗せてくれたことを聞き、助け合いや隣人愛が大切なのだなと改めて思いました。お話をしてくださった方は、自分の体験したことを人に話すことで、いやされていくのを感じるとおっしゃっていました。それほど、辛いことを内側に、長い間抱えているのだろうな、と思いました。

最近では、仮設住宅は減り、復興住宅ができてきており、引越しをする人が増えてきているそうです。しかし、いきなり一人になるお年寄りも多く、孤独死や、生きている意味が分からなくなり、孤独死や自ら命を絶つこともあるそうです。そのため、コミュニケーションの場が必要なのではないかと思いました。仮設住宅が減り、復興住宅が多くなった、と聞くと問題が解決しつつあると思うかもしれません。私もそう思っていました。しかし、時間と共に新たな問題が起きていることを知りました。

これから先、何年経っても、東日本大震災のこと、そして3月11日の14時46分を大切にしたいと思います。

<お祈り>

天の父なる神様、今日も新しい朝をお与えくださり、ありがとうございます。明後日で、東日本大震災から7年が経ちます。被災された科tに、勇気と希望をお与えください。また、被災された方を忘れず歩んでいけますように、

 今日は一年男子柔道大会です。ケガのないようにお守りください。

 このお祈りを主イエス・キリストのみ名によってみ前におささげします。アーメン


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